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WILL

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 本多孝好さんの本は、出版されている本はほとんど読んでいて、この本が最新のものである。ちょっとミステリアスで、ハッピーエンドでなくても光が見えているようなラストだったりして、楽しく読める作品が多いから、全部読んでしまった。『WILL』も本多孝好さんらしさいっぱいの本だった。
 両親に先立たれ家業の葬儀屋を継いだ女性が主人公で、葬儀屋を訪れる3人の登場人物のそれぞれがひとつの物語になっている。こう言ってしまうと京都を舞台にしたサスペンス系の小説を思い出す方もいるかも知れない。もちろんその手の物語とは異なっている。
 心霊現象だとか、神秘的な出来事とかをモチーフに使いつつ、そのからくりを解いていくというストーリー展開なのだけど、謎が解けても「あれっ」と思う小さな謎が残っていたりする、そんな余韻が本多孝好さんの小説の特徴なのかも知れない。だから単なる推理小説とは違っていて、ミステリー小説とも違っているのだと思う。そういう余韻が好きなわけである。次はどんな本が出るのか、楽しみである。
(12冊目/2010年)
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