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小学五年生

 小学五年生の少年を主人公にした17の短編小説集。著者があとがきで書いているように、小学四年生でもなければ、小学六年生でもなく、小学五年生の時に人生で大事なものがあったようだ。自分自身を振り返ってみても、今では記憶は定かではないけれど、確かにいろんな経験をしたような気になってくる。
 『小学五年生』の17ある短編に書かれたいろんな出来事のひとつひとつが思い当たる経験だったりする。知らず知らずに小学五年生の少年頃の記憶をたぐり寄せ、少年の心で今を考えていたりする。少年時代には引き返せないけれど、あの頃抱いていた大事なものは、思い出して引き寄せることができるのではないか、そんな気がしてくる。時間は遡れないけれど、自分自身が経験し考えていたことを、取り戻すことはできるんじゃないかと思った。この小説を読んで、大事なものを思い出すきっかけになりそうな予感がした。もちろん、小学五年生だけでなく、いろんな時期に経験し抱いていた気持ちを大切にしたいと思う。今が一番大事なのではあるけれど。
(16冊目/2010年度)
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