この本はタイトルで買った。タイトルを一目見て、面白そうだと思った。ある日本屋さんで見て、このタイトルに惹かれ、気になっていた。気になった時に買わなかったことを後悔した。で、タイトルを覚えていたかと言うと、すっかり忘れていた。
仕方がないので、見かけた本屋さんに行き、思い当たる場所を探したが、見つからなかった。仕方がないので、文庫売り場を全部見て歩いて、やっと再会できた。タイトルで買った本にしては、その程度だった。
読んでみて、やっぱり面白いと思った。何故か知らないが、本当に面白い。僕もときどき意味もなくずんずん歩くから、でもない。実際この前の土曜日は、鎌倉駅からずんずん歩いて材木座海岸付近にある光明寺まで行き、折り返して北鎌倉駅までずんずん歩いて行った。そういう共通の趣味を持っているから、共感したわけでもない。
この本の解説にも書かれていたが、どこが面白いのか表現できない面白さがあるらしい。『ときどき意味もなくずんずん歩く
』だけでなく、『わたしの旅に何をする。
』や『旅の理不尽 アジア悶絶編
』など、文庫本になっているものも結構ある。本屋さんで出会うと、また意味もなく惹かれてしまいそうだ。
(29冊目/2010年度)
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