真っ黒い表紙の本が、本屋さんに平積みになっていたことがあって、とても気になった。とうとうある日その本を買ったのだけど、しばらく寝かしていた。
ワクワクしながら、昨日からその本を捲り始めた。大切なものは後に取っておく、つまりラーメンに入っている大好きな煮卵を最後に取っておくようなものだ。
僕自身の今の心境、読んでいる時の心境によって、心に響く言葉は違ったりするのかも知れない。年齢によってもそうだし、もしかすると季節によっても変わるのかも知れない。
特に前半に気になる言葉が多かったような気がする。騒々しい通勤電車の中よりも、静かな朝にページを捲った方が、心に浸みるのかも知れない。暑い夏にどこかの避暑地へ出かけて、鳥のさえずりを聞きながら、ページを捲ってみるとまた違った言葉が印象に残るのかも知れない。
一気に読み終えるのではなく、味わいながら少しずつ読んでいく、そして気になる部分には印を付けておく、そんな読み方が良いと思う1冊だった。
(42冊目/2010年度)…あと15冊
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