閉じる

しずかな日々

 本屋さんに平積みされた文庫本の中で、なぜかこの本だけが気になった。装丁の僕好みの美しさがそうさせたのかも知れないけれど、初めて読む作家の本にしては、迷わず手に取って、迷わず買った。
 『しずかな日々』は、ある小学生の男の子がおじいちゃんと一緒に過ごした夏休みの話である。全編がそうではなくて、導入部もそこそこ長いのだけど、印象的だったのはやはりおじいちゃんと暮らした夏休みの出来事である。
 僕達の日常からすると、決して特別ではない平凡な夏休みの出来事が語られている。そういう意味では、タイトルどおりなのかも知れない。
 最初の導入部は正直なところ、少し退屈だった。しかし少年が少しずつ変わって行き、夏休みが始まる頃から先は、次から次へ読みたくなって、頁を捲ったのである。最初はそうでもないけれど、だんだん読むペースが上がってくる、そんな本が印象に残る本だと思う。
(53冊目/2010年度)
]]>

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *

CAPTCHA


© 2020 しんの雑記帳 | WordPress Theme: Annina Free by CrestaProject.
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。