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ひとり日和

 はじめて読んだ青山七恵さんの本『ひとり日和』は、芥川賞受賞作品。20歳のフリーターの女性が上京し、遠縁にあたる71歳のおばあちゃんとふたりで生活を始める。
 淡々とした日常と50歳も歳の離れたふたりの女性のサラッとした関係が、良い感じに思えてくる。日常を描くと、こんなふうにそれほど大きな事件も起こらない、淡々とした物語になるのかなと思った。
 でも、決して退屈しない。むしろ最後はどうなるんだろうと、楽しみに先へ先へと読み進める。謎解きではないけれど、タイトルの意味も終盤になって何となくわかってくる。
 角田光代さんが描く物語に似ている部分もあったけれど、青山七恵さんが描く物語の方がサラッとしている気がする。良い小説を読んだという気持ちになれる本だった。本のタイトルになっている小説ともうひとつ短編があるが、短編の方もとても良かった。
 青山七恵さんのデビュー作『窓の灯』もぜひ読んでみたくなった。
(61冊目/2010年度)
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