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東京島

 映画化されている小説には、一応興味を持っている。そんなわけで、1週間後に公開される映画の原作を読んでみた。
 映画化により前面に出ている「31人の男とたった1人の女」という孤島での環境からすると、性的な描写を連想するかも知れないけれど、主題はあくまでもそういう部分ではない。
 日常ではあり得ない状況を作ることによって、登場する人物のバックヤードや生き様を浮き彫りにしているのだと思う。日常では隠れている人間の裏の部分が、さらけ出されてしまう。そういう意味では谷崎潤一郎賞を受賞した文学作品だということは、納得できる。
 最初はやや読みにくいかなと思っていたのだけど、そうではなくてラストに近づくに従って、読むペースも上がった。最後にどうなるかが読みたくて、どんどん先へ読み進めてしまう。ラストの部分はそれまで通勤の往復で読んでいたページ数分くらい、片道で読めてしまった。桐野夏生さんの作品を他に読んでみたくなったが、どの作品を読むかはまだ決まっていない。
(66冊目/2010年度)
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