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クジラの彼

 有川浩さんの『阪急電車』が良かったので、もっと何か読みたくなって、最近文庫本になったこの『クジラの彼』を読むことにした。どちらも恋愛小説で、前者の方は電車に関連した恋愛、後者は自衛隊の隊員にまつわる恋愛物語である。
 『海の底』や『空の中』の前日譚、好日譚になっている短編がいくつか収録されているのが、この『クジラの彼』なのである。
 有川浩さんの恋愛小説は、重たくてドロドロした部分が無い。むしろ爽やかな感じがするので、僕のような男性が読んでいても、面白いし、サラサラと読めるところが良い。ハッピーエンドがほとんどのような気がするが、それだけでなく、尾を引かない恋愛小説なのであって、それだけに良い気持ちで読み終えることができるのである。自衛隊に関する話なので、ちょっと条件的に特殊なのかなと思うが、駐屯地の制約や門限だとか、潜水艦の長い航海だとか、いろんな状況下での恋愛を描くことによって、とびきりの恋愛を感じさせている気がする。
(67冊目/2010年度)
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