怒りとは何か、どんな怒りがあるか、自分が怒りをつくり出すものであり、怒りを克服するにはどうしたら良いのか、そんなことが書かれた本である。
この本を読むと、世の中には怒りが満ちていることを意識する。意識して自分自身の心を覗いてみると、怒りに満ちていることに気づく。それも人間の宿命なのかも知れないけれど、怒りを少しでも克服できたら良いと思うようになる。
この本を読んだ通勤の電車の中、中には騒々しい人も居る。特に会社からの帰りの電車の中は、いろんな音にまみれている。その音に対して、うるさいなあと思わず怒っている自分がいる。「嫌だなあ」と思うこと自体が怒りなのである。自分自身が「嫌だ」と思うことによって、怒りを感じ、自分自身が面白くない状況をつくり出している。そういうことを意識することで、怒りを克服する第一歩になるんじゃないかと思う。
(73冊目/2010年度)
]]>