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どちらかと言うと、同じ作家の本を集中的に読みたいと思う傾向があります。伊坂幸太郎さん、本多孝好さん、角田光代さんなど、そういう読み方をしています。もちろん、まだ全ての本を読んだわけではないのですが、お気に入りの作家に出会うと出版された順番に読んでみたくなります。吉田修一さんもそう思った作家の一人です。『最後の息子
』もそういう気持ちになり、読んでみることにしました。
「最後の息子」と「破片」、そして「Water」という3つの小説が収められています。どの小説も一気に読んだ感じです。「最後の息子」は文学界新人賞を受賞した作品なのですが、どの小説が一番良かったかと言うと、それぞれどれも良かったと思うのですが、「Water」が良かったかなと思います。ストーリーには触れませんが、水泳に関する物語です。爽快なラストシーンが印象的でした。他の作品もそれぞれに、気づいたら夢中になって読み進めていた気がします。
(7冊目/2011年)]]>
