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青空チェリー

[/caption] 豊島ミホさんの本は、これで4冊目になる。本屋さんで文庫本になった『神田川デイズ』が平積みされているのを見て、何となく読みたいと思って読んだのが、今年の2月だった。その後4月に『檸檬のころ』を読み、8月に『東京・地震・たんぽぽ』を読んで、もっと豊島ミホさんの本を読むことにした。今回はデビュー作を読んでみた。『青空チェリー』には、表題作の「青空チェリー」の他、「ハニィ、空が灼けているよ。」と「誓いじゃないけど僕は思った」の2作品が収録されている。 解説は書評家の藤田香織さんが書かれているが、「豊島ミホさんの小説を読むとき、私はいつも緊張する」ようだ。僕も読みたいなと思って買っておいた本を読み始める時、独特の緊張感を感じることがある。最初のページを捲り、最初の1ページを読み終えるまでの緊張感がある。その緊張感は、作家によって少しずつ違っているような気がするし、その本に対する期待度によっても異なるようだ。豊島ミホさんの本に関して言えば、それほど強い緊張感は感じない。割と自然体に近いのだけど、それは期待していないからでなく、安心感があるからなのかも知れない。そして、読み終えるといつも「いいな」と思うのである。 この本の中で一番好きなのは、やはり「ハニィ、空が灼けているよ。」である。『東京・地震・たんぽぽ』のような架空の物語だ。物語の背景が、未来なのかとにかく架空の設定なのである。その中で描かれている物語は、普通の小説と同じなのだけど、架空の設定の必然性のようなものを感じるのである。この文庫本が出版される時、単行本にかなり手を加えられているそうだ。だとすると、単行本も読まなくてはと思ってしまうのは、いいなと思った作家の本を全部読みたくなるからである。いずれ読んでみようかなと思っている。 (99冊目/2011年)]]>

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