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ある小さなスズメの記録

[/caption] 僕の場合、本屋さんで本を眺めていて、「この本読んでみたいな」と思うのは、タイトルで想像する内容だったり、装丁で想像する内容だったりする。目で見て感じるのだから、本の装丁が一番惹かれる要因かも知れない。本当は内容が一番なのだけど、特に小説やエッセイだったりすると、見た目で内容がわかるわけではないので、もっぱら売り上げランキングや口コミを参考にするのだけど、装丁という見た目で判断する場合だってある。『ある小さなスズメの記録』は、装丁がとても素敵な本で、それだけでずっと大切に取っておきたくなる本だ。それだけではなく、内容も想像どおりの内容だった。 生まれながら飛べない障害があったスズメを保護し、ずっと育ててきた記録、簡単に言えばそういう本である。イヌやネコの記録だったとすると、ごく普通なのかも知れないけれど、スズメが人に懐いてその生涯ずっと人とともに生きたというのは、珍しいのだろう。もちろんそれだけでなく、その小さなスズメのクラレンスの生き様もなかなかのものだった。他のスズメがどうであるかはわからないが、とても素敵な生涯を送ったクラレンスについて読み進めて行くと、人生というものを考えてしまう。 読み終えてみて、人とペットの関係を考えた。特にイヌの場合、人間が主でイヌが従という感じを良しとしている。でも、本当にそれが良いのかどうか、イヌの気持ちはわからない。我が家の犬ふぅちゃんは、とても良い子なんだけど、とても自己主張が強い子だ。それを何とか押さえつけたり、なだめたりしようと思っていたりするが、果たしてそれで良いのだろうかと考え直した。この本のスズメのように、人間とある意味対等な生涯を送らせてやるのが、イヌにとっても幸福だったりするのではないかと思った。どちらがイヌにとって幸福なのかは、良くわからないが、主従ばかりではないことを最近感じていたりするのである。 (100冊目/2011年)]]>

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