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愛しの座敷わらし(下)

[/caption] とても良いラストだった。家族それぞれが、抱えた悩みにそれぞれの答えを出す。そして明日への一歩を踏み出して行く。それを助けたのは、果たして座敷わらしだったのかどうかはわからない。僕は多分違うのだろうと思う。それぞれの悩みを解決する術は、自分自身の中にあると思うからだ。誰か、あるいは何らかの出来事が、きっかけを作ってくれる場合はあるだろうが、それを掴むのはその人自身しかいないし、それを掴んで活かすのもその人自身なのだと思う。 荻原浩さんの小説にはそういうちょっとしたヒントみたいなものがある。『愛しの座敷わらし』で家族それぞれが抱えていた悩みは、そんなに重くないし、深刻でも無さそうなものだ。実際の生活で僕達が抱える悩みは、だいたいはそういうものである。深刻な悩みを抱えることは、人生の中でそう何度もあることじゃないと思う。そんな身近な悩みを解決して、新たな一歩を踏み出して行くラストは、僕達を明るい方へ導いてくれる気がする。そんな安心感とも言える前向き明るい気持ちが、この本を読んだ後に良い後味として残っている。とても良い本だったと思う。 この本を映画にすると、果たしてどんなふうになるんだろうと思う。不安でもあり、期待したい気持ちもある。ちなみに文庫本の解説は、映画で主演の水谷豊さんである。 ( 108冊目/2011年)]]>

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