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やさぐれるには、まだ早い!

[/caption] 2006年11月から2009年3月に「L25」という無料で配っている雑誌に掲載されたエッセイを加筆修正したもの。著者の豊島ミホさんは、今は筆を置いている作家である。文庫本化はまだ続いているけれど、新しい本という意味ではこの本以降に新しい本は出ていないのである。 あとがきに書かれていることが、印象に残っている。「L25」という雑誌は、仕事の合間のお昼休みに捲ってみたり、会社の帰りの電車の中で読んだりすることを、著者は想像している。「疲れたひとが読みたくないような文章は、なるべく書かない」という気遣いを持ちながら、書かれたエッセイなのである。そのせいか、通勤電車の往復で読んだ僕は、いつもよりサラサラとこの本を読み、男性と女性という違いはあるものの、とても身近な親近感のようなものを感じたのだ。 豊島ミホさんの小説を読んでいても、何だかとても懐かしい青臭さを感じることがある。僕がかなり昔に通過してきた時代に抱いていた思いと、少し同じ臭いがするのである。もちろん、女性と男性の違いはあるだろうけど、そういう違いも感じさせないような同じ臭いを感じるのである。 豊島ミホさんの本は、これまで4冊読んでいて、これが5冊目。あと1冊は積ん読本として、待機している。出版された本は全部読んでみたい、そう思っている作家のひとりである。でも、ゆっくり読もうと思っている。新しい本が出版されないので、早く読んだら次に読む本がなくなってしまうからだ。『やさぐれるには、まだ早い!』の最後の頁に豊島ミホさんのブログのURLが書かれていた。さっそくアクセスしてみたら、どうやら最近同人誌に中編小説を書き下ろしたようだ。本人はまだお休み中と言っているけれど、ブログ(雑記帖としま)は更新されているし、最近リニューアルされたばかりのようだし、これは新しい本も期待できるんじゃないかと思うから、ちょっと期待している。 (130冊目/2011年)]]>

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