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下山の思想

[/caption] 『下山の思想』では、今という時代を登山に例えると、登山ではなく下山だと言う。確かに発展期は、どんどん山に登って行くような勢いがある時だと思うし、そういう意味では今は発展期ではないと思う。その時の世の中の状況に応じた生き方をすることは、必要なことだろうと思う。人生のうちで、だいたい50代くらいまでは登山だけど、それを過ぎたら下山に例えられるということも、例えるとしたらそうかも知れないなと思う。 この本を読みながら、何となくストンと心に落ちなかった感じが残った。時代の移り変わりや人の人生を敢えて山登りに例える必要があったのかどうか、そのあたりが良くわからない。山を登る時には、路傍に咲く花には目が行かないが、下山の時にはそういう余裕が出てくるというが、果たしてそういうものだろうか。登山でも下山でも、その時の心の持ち方次第だと思うのだ。そのあたりが、僕にはすっきり理解できなかったが、世の中の状況は昔とは確実に変わっていることは確かだろう。 東日本大震災がもたらしたものは、これまでの災いとはちょっと違ったものであり、新しい対応をせざるを得ない状況になっているのだろう。原発事故により、原発の安全性に疑問を持った以上、これまでと同じではいけないのは事実だと思う。そのことが下山なのかどうかはわからないけれど、これまでどおりではない筈なのである。変わって行くべきターニングポイントに差し掛かっているという意味で、登りから下りに移るみたいな変化は、当然あるのだと思う。 (21冊目/2012年)]]>

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