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三月の招待状

[/caption] 休日は本が読めない。時間が無いわけではなく、この時間は読書の時間という時間が無いからだ。そういう時間を作れば良いのだけど、なかなか作れない。本を読み始めると、眠くなってしまったりする。 この本を読み始めたのは、有給休暇を取った金曜日のことだ。休日に読書が進まない状況はどうにかしなくちゃ、と思って意識的に読んだ。でも、読んだのは通勤ではないけれど、電車の中だ。その次の土曜日も日曜日も家に居たのだけど、ほんの少ししか読めなかった。風邪ひいて諦めがついた日曜日の夕方にちょっとだけ読み進めることができた。 読書は僕にとって義務でも何でもないから、読まなくてはならないものでも無いのだけど、もっと読みたいという気持ちがある。そのためには、早朝に目覚めた朝の時間だって、休日たっぷりある自由な時間だって、意識的に読書に割り当てる時間を作りたいと思っている。少しはできているところもあるけれど、まだ満足できていない。やりたいと思っているのだけど、できていないことなのである。 『三月の招待状』は、学生時代の友達同士男女5人の物語である。その中の一組のカップルの離婚式から始まり、そこからの1年間が描かれている。テーマは「訣別」なのだろうと思う。学生時代の自分との「訣別」だろう。こんな筈じゃなかった現実からの「訣別」でもある。そうしたいのだけど、なかなかそれができない苛立ち、そんな描写が多い気がする。そしてラストはある結論を導いているのだろうけど、はっきりと「訣別」できたかと言うと、そうでもない気がする。そういうところが、角田光代さんの小説らしいところかも知れないと、僕は思う。 少しずつでも読み続けていれば、1冊の本はいずれ読み終えることになる。1冊で良い場合はそれでも良いが、もっと多くを望んでいる時、やりたいと思っていながらできない苛立ちを感じるのかも知れない。 (32冊目/2012年)]]>

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