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百瀬、こっちを向いて。

[/caption] 中田永一さんの小説は、『百瀬、こっちを向いて。』が初めてだった。と言っても、この本のことではなく、『I LOVE YOU』といういろんな作家が書いた恋愛小説を集めた本でのことだ。その本に続いて『LOVE or LIKE』という同様の本も読み、「なみうちぎわ」という短編も読んだ。もっと言うと、伊坂幸太郎さんや本田孝好さんの本を読み始めて、そのうちの1冊として2冊の恋愛アンソロジー本を読んだ。言わば僕の読書好き、特に小説の読書が始まるきっかけになった頃に読んだのが、これらの恋愛小説本だった。 だのに中田永一さんの本を読むことが無かったのは、この『百瀬、こっちを向いて。』が出版されるのが、更にその後の話で、もっと他に中田永一さんの本が出ていたかと言うと、最近になって目にするようになったけど、あまり出版されてはいなかったのである。映画化されたり、本屋大賞にノミネートされる新刊が出たりと、最近になっていろいろ目に付くようになった。と言うのも、中田永一さんは、乙一さんであり、山白朝子さんというペンネームも使っているから、ひとり当たりの出版回数は少なくなるのかも知れない。乙一さんというペンネームで書かれた本が一番多いこともある。 『百瀬、こっちを向いて。』の話に戻るが、とても感じが良くて、爽やかな感覚で、後味が良い恋愛小説が、4編収められている。うち2編は再読だったが、二度目に読んでも特に印象は変わらなかった。まだ読んでなかった残りの2編について言えば、こちらもとても好きな感じの恋愛小説である。ベタベタしない、現実離れしたハッピーエンドじゃない、かと言って現実そのものではなく少々ミステリアスな面もある。4つとも飽きてくるような同じパターンの話ではなく、それぞれに楽しめる小説である。 帰りの電車の中で読み終えて、とても良い気分で自宅への道を歩いた。 (34冊目/2012年)]]>

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