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最悪

[/caption] 『最悪』は、奥田英朗さんの第2作目。デビューして2作目でこんな作品を書くなんて、凄い作家だと思ってしまう。600ページを越える長編だけど、実質的には4日間で読み終えた。つまらない作品なら、息切れして途中で放棄する長さだけど、読み進めるに従ってペースが上がる。要するに先へ先へと読みすすめたくなる面白い本だと言うことだ。 零細企業の町工場の社長、都市銀行の行員の女性、パチンコで生計を立てている若者の3人がそれぞれ主人公である。それぞれが、ちょっとした出来事から、最悪な状況へとずるずると落ち込んで行く。並行して進んで行く物語が、ラストでは交わって行く。今では珍しくない手法であるが、読者をハラハラさせたり、次のページを覗いてみたくなるような、引き込んで行く文章力が凄い。気が付いたら、それぞれの主人公の側に立って、物語を見ているような気分になってしまうのだ。2001年にドラマ化されているけれど、そのままでドラマや映画になりそうな作品である。 奥田英朗さんの小説を読むのは、これでちょうど10冊目になる。どの作品も期待を裏切らない。出版されている小説で数えると、まだ読んでいないのは7作品ほどあるけれど、少しずつ読み進めて行こうと思う。僕の場合は、だいたい出版順に読んでいるのだけど、奥田英朗さんの場合はあまり順番に拘らず読んで行きたいと思っています。 (40冊目/2012年)]]>

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