『私の夢は』小川糸[/caption]
小川糸さんのエッセイ集は、何となく好きだ。どこがどのように好きかと言われても、返答には困るかも知れない。強いて言えば、小難しい理屈をこねくり回すようなものでなく、思ったことをそのまま素直な文章で表現しているところが、好きなのだろう。小難しいエッセイと言うのも、あまり読んだことはないけれど、面白くないと思うエッセイ集には何度か出会っている。要するに僕の場合は、共感できることと身近に思えることが大事なんだと思う。
身近と言えば、小川糸さんは世界の終わりというアーチストが好きらしくて、僕も実は大好きだったりするから、親近感を覚える。鎌倉へ行った話題なども、鎌倉好きとしては、大いに親近感を覚えるのである。
『私の夢は
』は、モンゴルに滞在した時のことや、カナダのバンクーバーに滞在していた時のことなどが、語られている。他にも旅の話題は、かなり多い。文章を書くために、いろんなところを旅することは、とても羨ましい。僕自身も旅をしながら、文章を書くことができたらいいなと思う。エッセイも書けたらいいなと思う。少々辛くても、文章を書くことにより日々を積み重ねることができると良いと思っている。そういう意味では、羨ましく思いながら、このエッセイ集を読み、とても良い気分になった。
(72冊目/2012年)]]>
