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鍵のない夢を見る

『鍵のない夢を見る』辻村深月

辻村深月さんの小説を読むのは、『ツナグ』に引き続き、この『鍵のない夢を見る』が2作目です。『ツナグ』については、ミステリアスな内容とストーリー展開の面白さみたいなものがありましたが、この本については主人公の心理描写が中心となっています。まだ2作目なので、作風が変わったのかどうかということは判断できません。

本の帯にある言葉が、この本を一言で表していると思います。「恋愛、結婚、出産。普通の幸せ、ささやかな夢を叶える鍵を求めて魔が差す瞬間」が短編5作品に共通して言えることだと思います。魔が差した結果、罪を犯した人、罪を犯しそうな人が登場します。主人公は本人だったり、その傍らに寄り添っている女性だったりします。

心理描写中心の小説となると、角田光代さんの小説を思い出します。滔々と語られる心理描写は、結構読みにくかったりします。この本も読み終えるまでに少々時間を要しました。それでも最後まで読んでしまう魅力があるのだと思います。最後の短編、「君本家の誘拐」が一番印象的でした。一番身近なものがテーマだからかも知れません。
(153冊目/2012年)

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