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三匹のおっさんふたたび

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この前文庫本化されて読んだ『三匹のおっさん』の続編が、この『三匹のおっさん ふたたび』。売れた映画の続編には、がっかりすることもあったりするが、この本の続編はちょっと新鮮な部分もあり、十分に面白い。

三匹のおっさん、つまり還暦を過ぎたくらいの年齢の幼なじみ3人組が、ご近所のちょっとした事件を解決して行く話だ。三人組が主役なんだけど、主役を取り巻く脇役も時々主役を取る。第一話は、三匹のうちの剣道の達人清田清一の息子の嫁が主役だったりする。それはそれで、新鮮な印象があるし、趣向が変わって面白い。

著者の有川浩さんが、あとがきで書かれているのですが、街の本屋さんを荒らす万引きの常習グループを捕まえる話がある。捕まえるだけではなく、改心させるのは、本屋さんの店主だったりする。思い切り収益率の悪い本屋さんの経営について触れている。著者に入る印税もそれほど割合いは高くない。その残りの利益は出版社のものなんだけど、ベストセラーがある一方でそれほど部数が出ない新人作家の本だったり、一般受けしないジャンルの本だったり、そういう本を出すために使われているそうだ。確かにいろんな本を出版するためには、売れる本が無くてはならないのだろう。そう考えると、僕が本に使っているお金は生きてくる。

そういうちょっと良い話があったり、ボーナストラックがあったり、続編と言えども飽きさせない工夫がいくつもある。何となく続編の方が好きになりそうな感じだった。
(19冊目/2013年)

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