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『日傘のお兄さん』豊島ミホ

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豊島ミホさんの本は、これで6冊目になる。僕にとって豊島ミホさんの本の共通点は、「ゆらゆらと不安定な状態の少女が、少し成長して行く姿を描いている」ものが多いところだと思います。そういう意味では、この本も収録されている4つの短編、中編小説が、そうだったと思えるのです。

日傘のお兄さん』のタイトルとなっている中編小説「日傘のお兄さん」は、先へ先へと読みすすめたくなる展開の小説でした。主人公と日傘のお兄さんの逃避行とその結末は、ハラハラしながら一気に読んだ感じです。「あわになる」は、ちょっと奇想天外な物語だったのですが、ラストはとても救われました。後味の良い終わり方をしたのは、「ハローラジオスター」だと思います。「すこやかだから」に関しては、主人公が付き合う男子の設定が、とても変わったものに思えました。

どの作品を取ってみても、少女から大人へと成長して行く過程の主人公を描いている気がします。男性には決して描けない小説なので、僕は豊島ミホさんの小説がとても気になるのです。
(90冊目/2013年)

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