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『きみはいい子』中脇初枝

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最近本屋さんで平積みになった本が並んでいる、中脇初枝さんの『きみはいい子』を、今朝読み終えました。

いじめや虐待など、少年少女達が直面している社会問題を題材とした作品です。幸い僕自身は経験がありませんので、身につまされるということもないのですが、読んでいると何とも言えない悲しさと向き合うことになります。そういう意味では、とても悲しい物語です。

ただ悲しいだけかと言うと、決してそうではなくて、どこかちょっとだけほっとする優しさも、垣間見えます。そしてラストはちょっとだけ、救われる気がしますが、いろんな問題が解決しているわけでもありません。

「サンタさんの来ない家」、「べっぴんさん」、「うそつき」、「こんにちは、さようなら」と「うばすて山」の5編から構成されています。どの話も同じ町を舞台としています。そしてちょっとずつ登場人物が、どこかですれ違っています。印象に残ったのは、「サンタさんの来ない家」と「うばすて山」でしょうか。どの短編も、ちょっと悲しくて、ほんの少し優しさがあって、真剣に考えないといけないなと思える社会問題を扱っていて、そしてどうすれば良いのかは、よくわからない終わり方なのです。

まずまず良い小説だと言えますが、もっと元気な物語が良かったかなというのが、正直な感想です。
(93冊目/2013年)

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