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『これでよろしくて?』川上弘美

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川上弘美さんの本を読むのは、これが7冊目になる。出版順でもなく、読みたい順でもなく、本屋さんで目にした順に読んでいる感じがする。今まで読んだ中で一番良いなと思ったのは、『センセイの鞄』なのだけど、あの物語も元生徒が先生と付き合うという話だったのに、淡々と流れて行く感じがあった。この『これでよろしくて?』も淡々と流れて行く感じのする小説だった。

夫婦や嫁姑、家族などの人との関わりについて話す「これでよろしくて?同好会」を中心として、主人公の菜月の人との関わりが綴られている。本の帯にもあるように、「コミカルなのだけれど、奥が深い川上弘美的ガールズトーク小説」なのである。日常的な悩みで、それは決して珍しくはないものなのだけど、本人の菜月にとっては結構大きな問題だったりする。それでも、コミカルに描かれているところが、淡々とした感じを受けるのだろう。「ガールズトーク」なのであって、女性目線で綴られた家族関係などであり、僕がこの小説にすんなりと入り込めなかった理由はそこにあるかも知れない。納得できるけれど、すんなり入り込めない、そんな感じなのだ。
(110冊目/2013年)

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