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『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ』小路幸也

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 東京バンドワゴンシリーズ第6巻の『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ』を読み終えました。 番外編を除き形式は決まっていて、春夏秋冬に分かれた話が4話あり、それぞれちょっとした謎があり、それが解き明かされるというパターンです。亡くなった曾祖母サチさんの語りから始まり、曾祖父からひ孫までの大家族の朝食の様子から始まるというパターンも、毎回同じです。 もう6冊も読み終えて、いったいどういうところが魅力なんだろうと思うわけですが、やはり一昔前の大家族の温かみというのが魅力的なんだと思います。一昔前にテレビで流れていた大家族を中心とするドラマの魅力と、共通した温かみ、懐かしさのような思いがあるからでしょう。そして同じようなストーリーが展開されていくわけなんですが、そこに大家族と家族を取り巻く登場人物達の成長が描かれていて、少しずつですが前に進めて行っている安心感という感覚も、良い材料だと思います。 今回の一番はやっぱり最後の話です。人の繋がりや繋がっているが故の、いずれ訪れる別れ、そしてどんな別れでもそれを重荷のように背負って生きて行かないという前向きさが描かれている話です。亡くなった人に囚われて、先へ進めなくなるんじゃなくて、「喪の仕事」をすることによって、良い訣別をして自分の人生を生きて行く、そういうことの大切さが描かれています。 本棚にある積読本には、東京バンドワゴンシリーズがあと2冊あります。今月中には全部読んでしまおうと思っています。次の7冊目では、果たしてどんな展開があるのか、とても楽しみです。 (25冊目/2014年)]]>

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