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『レディ・マドンナ』小路幸也

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 小路幸也さんの「東京バンドワゴン」シリーズは、安心して読める本ばかりです。その理由は、現代では見られなくなった大家族が織り成す人情物語で、悪人が出て来ないこと、最後はハッピーエンドと決まっていることなど、いろいろあると思われます。ハラハラドキドキする物語を読んでいても、それはそれで面白いのですが、この本のような安心して読める本も良いものだと思います。 シリーズ第7巻となるこの『』ですが、いつもと同じパターンで冬春夏秋の四季に合わせて、4つの物語に分かれています。これもまたいつもと同じように、それぞれにちょっとした謎があり、それぞれ最後に温かいラストが待っています。時々意表を突くこともなく、期待どおりのハッピーエンドなのです。それぞれに一話完結の形ですが、それぞれに繋がっていたりします。 古本屋東京バンドワゴンの店主勘一が、一家の最年長曾祖父になるのですが、亡くなった妻サチさんの語りもこの物語の特徴です。勘一の息子の我南人(がなと)の亡くなった妻秋実さんの話も時々出てきます。今生きている大家族だけでなく、亡くなった人の思い出も胸に、大家族は生きているのです。そういう意味では、大家族は人生そのものなのかも知れないと思うのです。 (26冊目/2014年)]]>

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