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『まぐだら屋のマリア』原田マハ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 原田マハさんの小説は、いつもよりペースが上がる気がする。先へ先へと読みたくなって、ページを捲るスピードが上がるのである。ストーリーの面白さや読み易い文章という点もあるだろうけど、僕に合っていて相性が良い気がする。だいたいの作品は、あっと言う間に読めてしまうのだ。この『まぐだら屋のマリア』も例外ではなく、二日間で読み終えてしまった。 この本のタイトルを知った時、「まぐだら屋」って何だろうと思ったのだけど、読むとなんだそんな意味だったのかという感じだ。イエスの死と復活の証人「マグダラのマリア」をもじったタイトルのようだ。まぐだら屋のマリア自体が、死と近いところに居る。 この物語には、美味しい食べ物がよく出てくる。この物語自体は、生きることをテーマとした物語だと思うのだけど、生きるためには食べることを続けなければならない点から考えると、良くできている物語なのではないか。日々の営みとして食べることを続けなければ、生きることを続けられない。美味しいものに出会った喜び自体が、まさに生きることの喜びでもあるかのように描かれている。 それにしても、描かれているのは壮絶な生き方であり、ちょっと小説っぽいストーリーだと思うのだけれど、それはそれでとても面白いし、物語に引き込まれる感じがする。ラストもちょっと淋しい気がするけれど、生き続ける未来を感じる終わり方なのだろう。 (37冊目/2014年)]]>

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