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『八月の六日間』北村薫

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 初めて読む北村薫作品。『八月の六日間』が本屋さんで平積みされているところを見かけ、初めて読む作家の作品だけど、何故か読みたくて仕方なかった。中身も知らないくせに、本屋さんで見かけて読みたくなる本との出会いは、年に2,3回あったりするが、実際に読んでみると、出会えて良かったと思うものばかりである。 日常の生活の中での出会い、山を歩いている時の出会い、本との出会いなどいろんな出会いが書かれている小説だと思う。それぞれ別世界だけど、共通する点が多々あったりして、とても面白い。主人公は、山女初心者だけど、単独での登山を好み、飽くまでも団体行動を避けたい人である。そんな主人公が、山でたまたま出会った人と、日常の生活の中でも出会う。 読み終えて、淡々とした物語だと思った。エッセイだとしても、違和感無く読めたと思う。主人公も淡々としているし、ストーリー展開も淡々としている。こういう小説は、個人的には好きな部類に入る。読み応えがあったり、読むのに手こずる本よりも、この本のようにあっさりと読めてしまうものが大好きだ。 現実から逃避して、山登りをするのではなく、山登りをして元気になり、仕事中心の日常に戻って行く、そんなところも良いと思う。ドラマチックな出会いがあるわけじゃなく、もっと淡々とした出会いがあったり、どこかが特別に良いと思うわけじゃないけれど、何となく素敵な小説を読んだ気がする。 (87冊目/2014年)]]>

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