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『君の膵臓をたべたい』住野よる

『君の膵臓を食べたい』住野よる君の膵臓をたべたい』というタイトル、本の帯の「読後、きっとこのタイトルに涙する」というコピーが目に付かなかったら、猟奇的な殺人事件を題材としたミステリーかホラー小説だと勘違いしそうです。本の装丁のイラストも、猟奇的小説であることを否定する材料になっていて、本屋さんに平積みされているこの本を見た時、読んでみたいと思いました。 でもやっぱりタイトルのインパクトによって、この本を読み始めるまで、余計な先入観は持たないことにしました。読み始めてそれほど時間が経たないうちに、このタイトルの意味は理解しました。意外にあっさりと。 この本を読んで思ったのは、たまたま偶然の出会いと思っていたことは、それぞれが選んだ必然だということがひとつです。いろんな場面でそれを自分の意思で選んで至った必然を、僕たちは偶然と呼んでいるような気がしてきます。 もうひとつは、人との関わりが無ければ、僕たちは生きていると言えない。言い換えれば、人と関わって行くことが、生きて行くということなんだろうということです。 生きるということを考えさせられた本でした。生きるということは、複雑なものだけれど、実はとてもシンプルなことではないかというのが、この本の感想です。そして、人生とは儚いものだけど、その長短では重みは測れないということでしょうか。 (85冊目/2015年)]]>

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