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『旅の闇にとける』乃南アサ

『旅の闇にとける』乃南アサ

旅の闇にとける』は、旅行記である。ケニアや東京の空、九州、ミャンマー、中国、オホーツク、タスマニアなどを旅した記録だ。特にミャンマーと中国の旅が占める割合が、とても高い。ミャンマーが140ページ、中国が80ページくらいを占めていて、全体では320ページくらいの本であるから、如何に多くの部分を占めているかがわかる。

長めだったせいか、ちょっと単調で読みにくさを感じた。著者の体験や思いの部分よりも、客観的な記述が中心のような気がした。旅した場所のことや歴史のことなどである。振り返ると、ケニアの話とか、東京の空を飛行船で旅する話とかは、面白かった。それほど読みにくさは感じていなかったのだけれど、ミャンマーと中国の話は、ちょっと読みにくかった。僕の興味と合致しなかったせいかも知れない。

この本を買った時は、実は小説だと思って買ってしまった。作家で本を買っているから、こういうハプニングにも遭遇してしまう。確かに読みにくさを感じたけれど、読み終えて読んだことを後悔するというものではなく、作品としては質の高い作品だと思う。単に好みかどうかの問題だ。
(50冊目/2016年)

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