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『春、戻る』瀬尾まいこ

結婚間近の主人公さくらの前に、ある日兄を名乗る青年が現れる。どう見ても自分よりも年下の青年なのだけど、兄だと言い張る。少しずつ兄のペースに巻き込まれ、「おにいさん」と呼んでしまう。主人公を取り巻く人達も、自然に兄妹のような感覚で接するようになる。 『春、戻る 』は、ある意味とてもミステリアスなストーリーなんだけど、ミステリーとは思えないのは、瀬尾まいこさん特有の安心感ある小説だから。登場人物は信じ難いくらい良い人ばかりで、小説とは言えども現実離れしている感じがする。謎は終盤に解けるのだけど、その謎もとても心温まるもので、尚更瀬尾まいこさんの作品だと思える。 このところ、ちょっと読書の方が不調だったけど、この本を読んで何だか復活しそうな予感。記憶を封印していた主人公さくらが、リラックス状態を取り戻すのだけど、そういう状態がタイトルの「春、戻る」で十分表現されている小説だった。 しばらくの間読んでなかった瀬尾まいこ作品だけど、これをきっかけにまたいろいろ読んでみたくなった。 (27冊目/2017年)]]>

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