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『i(アイ)』西加奈子

想定の雰囲気が『サラバ』に似ている気がしていた『i(アイ)』でしたが、もちろん物語そのものは全く違うのですが、『サラバ』の流れを組む作品なのではないかと思いました。 シリア人の「アイ」が主人公で、養子となってシリアを出ます。養子となったことが、とても幸運なことで、シリアに残された人達は命さえも落としている、そんな引け目を感じている主人公の心理描写中心の物語です。主人公の成長と結婚してしばらくの夫婦生活辺りまでの人生を描いています。 常に引け目のような感情を持ちつつ生きて行く主人公の気持ちになると、非常に重たい気持ちになります。見方を変えると、世の中の流れと個人の心情みたいな次元の違ったものを描いていて、なおかつ世界を書いている点が、西加奈子さん独特の世界なのだと思います。他に類の無い小説です。 ラストは何だか救われた気がします。詳細については、書きませんが。 (64冊目/2017年)]]>

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