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『インシテミル』米澤穂信

積読本の中に2年以上前に買った本が紛れていた。なぜ読まなかったのだろうと、振り返ってみると、ある法則に気付いた。まずは文庫本であること、つまり出版されて間もない作品ではないということ。そして500ページを越える長編だということである。ビジネス書を除いて、古い順番に何と積読本の古い方からのベスト3が該当する。 積読本歴の長い方から読んでみようと思い、『インシテミル』を読み始めた。読み始めたら、それなりに面白いから、ページを捲るスピードも上がる。食わず嫌いと言うか、要するに100ページも読み進めたら、だいたいの本は読めるのである。あるところまで我慢して読むことが必要だ。もっともこの本は我慢しなくても読める。時々推理をトレースして読むのに疲れる場面もあるが、だいたいはスラスラと読める読み易い本だ。 物語は主人公の結城理久彦を中心として語られている。重要な役割をするヒロイン須和名祥子も主人公の一人と言って良いかも知れない。他に十人の登場人物が、時給が法外に高い実験に参加する。それぞれに事情を持っていて、金目当てで参加する者と、そうでない者が居る。クローズドサークル形式のミステリーにありがちなパターンだが、ひとつの殺人事件をきっかけに、次々と殺人事件が起こって行く。七日間のゲームに勝ち残るのは誰かと言う興味から、ページを捲るスピードが加速して行く。 ミステリーの結末を書いてしまうのは、ルール違反だと思うので、ストーリーには触れない。分厚い本だけど、その割には短時間で読めるくらい面白い本だと思う。 (76冊目/2017年)]]>

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