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No.1331『やりたいことは二度寝だけ』津村記久子

津村記久子さんのエッセイ集『やりたいことは二度寝だけ』巻末の解説(藤田香織さん)には、こんなふうなことが書かれている。

今は素人でもブログなどにエッセイ風の文章を投稿でき、それをタダで読める時代。プロの作家が書くエッセイには、自ずとプレッシャーがかかる筈だが、ましてや芥川賞作家という肩書きが付いたら更にプレッシャーは大きくなるもの。なのに、著者は飄々と検索履歴などを語っている。

津村記久子という作家は、「どうでもいい話」を書かせると右に出る者が居ない気がする。それが津村記久子という作家の強みになっている気がする。それが返って読者から親近感を感じさせるようだ。どうでもいいことなんだけど、自分にも覚えがあることを題材にしたエッセイが多くあり、とても身近に感じる。

ノート好きの僕としては、「ノートハンターの告白」が印象に残っている。文房具売り場に行ってノートを見ていると時間を忘れてしまう著者が、実はいちばんペンを早く進められるのが、職場のミスコピーの裏紙だということを、告白している。思わず「クスッ」と笑ってしまいそうな告白だ。

こういう面白さが津村記久子の小説にもあると思うのだが、実は小説を読んでいて僕は挫折した。なかなかページが進まず、読めない状況に陥ってしまったのだ。まだまだ津村記久子の小説の面白さを、本当にはわかっていないようだから、まずはエッセイで肩慣らしをして、そのうち小説も読んでみようかなと、この本を読んでみて思ったのだ。
(27冊目/2018年)

No.1331『やりたいことは二度寝だけ』津村記久子」に1件のコメントがあります

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