金井真紀さんの絵が、手招きをしていた気がする。
この本は、本屋さんの一角で、輝いていたかどうかは記憶にないが、とにかく目を引いた。同じ本らしいのに、カバーが違っている。いくつか種類がある。イラストが素敵だ。と言う感じ。実は帯が4種類あるらしい。続編が並んでいるわけではなかったのだ。
『パリのすてきなおじさん』は、とても面白い本だった。パリのおじさんの生き方とか、宗教だとか、出身地だとか、祖国だとか、そのバックボーンも理解できた。時代を反映して、イスラム教のことにも触れられている。テロに遭ったカフェのことも書かれている。人間というもの、生きることが、パリのおじさんを通じて垣間見えた気がする。
(52冊目/2018年)