No.1394『ざらざら』川上弘美

No.1394『ざらざら』川上弘美

『ざらざら』は、10ページ程度の短編小説が23編収録されている短編小説集。「クウネル」という雑誌に連載した短編のようだ。解説によると、雑誌の見開きに掲載されていたようだから、どれもそんなに長くないとても短い小説。

短編と長編と、どっちが好きかと言うと、長編の方が面白いと思う。ストーリー性の面白さがあるからだと思う。
でも、この短編集は繋がっている話のように思えるくらい、似通っている話が多い気がする。川上弘美さんのカラーになっているから、共通性を感じるのかも知れないけれど。

失恋を題材とした小説が多い気がする。
川上弘美さんの小説は、とても静かな印象がある。失恋しても、彼氏が浮気をしても、修羅場になることがない。実に淡々としている感じで、そこが好きなところだと思う。

逆に燃えるような恋を描いている作品は、読んだことがない気がする。恋愛の真っ只中でも、実に淡々としている感じを受ける。それがまた、素敵だと思う。
(1冊目/2019年)

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