No.1422『シーソーモンスター』伊坂幸太郎

No.1422『シーソーモンスター』伊坂幸太郎

「海族」と「山族」の対立を、原始から未来まで描く「螺旋プロジェクト」のふたつの物語が収録されている。伊坂幸太郎さんが描くのは、昭和後期の「シーソーモンスター」と近未来の「スピンモンスター」。

元スパイの主人公宮子が結婚し、何故か気の合わない姑セツとの対立を描く。
設定そのものが、伊坂幸太郎らしいと思ってしまうのが、「シーソーモンスター」だ。どちらかと言うと、こっちの方が面白いと思った。

しかし、流石伊坂幸太郎さん。「スピンモンスター」の方も、面白い。
2020年の東京オリンピックの頃を描いている。時空を越えた争いに巻き込まれた主人公。主人公の仕事は、手紙を届ける「配達人」だ。
近未来には、電子メールなどのディジタルで伝えようとすると、その信憑性が疑わしいので、大切なものはアナログで届けるようになるという設定。

「スピンモンスター」の方は、「シーソーモンスター」と比べると、少々難解に感じたが、謎が解けると、仕掛けに気付く。そういう意味で、とても面白い作品だ。
(29冊目/2019年)

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