No.1424『ひと』小野寺史宜

No.1424『ひと』小野寺史宜

淡々と進むストーリー、大変なことも起き、それは滅多に無いだろうと思われることだったりするが、架空の出来事だと思うことではない。

両親を事故と病気で亡くしてしまう二十歳の青年の1年間を描いた物語。

印象深いのは、ゆっくり進んで行くストーリーだ。ゆっくりなのが、焦れったいくらい。でも、それは現実の生活のペースであることに気付く。僕の毎日もゆっくりで、特に大きな変化は無いのだけど、スピードと変化を求めている気がする。そこに気付かせてくれる。

主人公は、じっくりタイプだ。だけど、決める時は早い。ゆっくり歩いて行くが、着実に前を向いて、一歩ずつ進んで行く感じだ。そこが特に印象的で、何だか忘れていたものを思い出させてくれる感じだ。

僕もゆっくり歩こうと思う。焦っているばかりの自分に気付く。焦るばかりだと、人生が空回りする気がする。じっくり、ゆっくりだけど、着実に前に進もうと思った。
(31冊目/2019年)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA