No.1426『桐畑家の縁談』中島京子

No.1426『桐畑家の縁談』中島京子

中島京子さんは、好きな作家の一人。この本で4冊目だから、気が向いたら買って読んでいる感じだ。
積読本の中にまだ1冊残っている。『妻が椎茸だったころ』だ。
奥さんも好きな作家なので、このところ奥さんが買っている本を読んでいる。

主人公は、桐畑家の長女露子、27歳。
何と妹の佳子の家に居候中で、仕事を辞めて今は無職。そんな状況に置かれながら、ずいぶんのんびりしている。
少々慌てたのは、佳子が台湾人と国際結婚をすることになったことだった。居候先が無くなり、自分で借りて住む経済力も無い。でも、実家があるから、そんなに切実ではなさそうなところが、露子らしい。

物語はのんびりと、淡々と進んで行く。それが、この小説の味のひとつかも知れない。
良くありそうな話、つまり普通の話なのだけど、ちょっとユーモラスで、微笑ましくも思う。露子の行く末が心配になったりもするが、この調子でそこそこのところに落ち着くだろうと思う。
読後感も良く、予想外の展開もなく、平和に物語は閉じる。
(33冊目/2019年)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA