No.1427『死にがいを求めて生きているの』朝井リョウ

「螺旋プロジェクト」のうちの一作、時代は平成。1992年頃から2014年までを描いている。海族と山族の対立がモチーフとなっている。

朝井リョウ作品は、『桐島、部活やめるってよ』しか読んだことが無かったので、読むかどうか少し迷っていたが、書評を読んでみて是非読みたいと思った。

南水智也と堀北雄介は、幼なじみとして育った。物語はこの二人を中心に描かれている。2014年、つまり物語のラスト近くから始まる。登場人物のうち、6人の視点で描かれており、その一人一人の視点によって、10のパートに分かれている。

白井友里子、前田一洋、坂本亜矢奈、安藤与志樹、弓削晃久、南水智也の6人のパートに分かれていて、うち前田一洋から弓削晃久までの4人は前篇と後編に分かれているので、10のパートになる。

描かれているのは、ずっと南水智也と堀北雄介だということと、それぞれのパートがどのように絡んでいるか、これがとても面白く、精巧にできていて、読み終えたらそれがとても素晴らしいと思った。

470ページほどの長編だけど、一気読みしたくなるほど面白かった。
正直なところ前に読んだ『桐島、部活やめるってよ』は、面白さが理解できなかったので、この作品を読んで、他の朝井リョウ作品を読みたくなった。
(34冊目/2019年)

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