No.1435『妻が椎茸だったころ』中島京子

No.1435『妻が椎茸だったころ』中島京子

5つの短編小説が収録されている短編小説集。本のタイトルが何ともユニークだ。
5つの短編小説は、「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」と「ラフレシアナ」、「妻が椎茸だったころ」、「蔵篠猿宿パラサイト」、「ハクビシンを飼う」とどれもユニークなタイトルだ。2014年度の泉鏡花賞受賞作。

「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」は、ちょっと怖い話。主人公がアメリカに留学していた頃に出会った老婆の話。
「ラフレシアナ」は食虫植物の名前。食虫植物を育てているオタク系の男性と主人公の絡みが面白い。
「妻が椎茸だったころ」は、亡くなった妻のレシピのメモを読み、残された主人公が料理を習い、料理を始める話。ちょっとほっこりする話だ。
「蔵篠猿宿パラサイト」は、卒業旅行で友達と出かけた温泉での出来事。隕石に纏わる神秘的な話だ。
最後の「ハクビシンを飼う」は、未亡人の家にハクビシンが住み着き、駆除を依頼した便利屋の男性と二人でハクビシンを飼うことになった話。

ちょっと不思議だったり、怖かったりする短編小説だけど、これがとても面白かった。今のところ中島京子さん作品に外れ無し。
(42冊目/2019年)

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