「働き方改革」が、今流行っているキーワードだ。
何でもかんでも、「働き方改革」に繋がるかのような呪文が聞こえてくる。
ツールを変えたり、規則を変えたりするだけでは、多分本当の意味の「働き方改革」は実現しないのだろう。働く人と働く人を取り巻く人々の意識が変わらなければ、改革は無い。そんなことを考える一冊だった。
この本も沢渡あまねさんの「問題地図」シリーズのパターンにはまる。
バス停に例えた1丁目から6丁目に分かれて論じられている。順にこんなふうに、「グローバル化できない職場」、「正社員だけ」、「完全出社主義」、「副業禁止」、「男性主体」、「フルタイム前提」である。
これらの旧態依然の職場とそこに働く人の意識を変えなくては、真の「働き方改革」は成立しないのである。
(50冊目/2019年)