No.1463『マチネの終わりに』平野啓一郎

マチネの終わりに

ずっと気になっていた本だった。買って読むきっかけが、欲しかったのだ、と思う。
「マチネ公演」とは、昼公演のこと。反対は、「ソワレ公演」で、これは夜公演のこと。
この物語のラストが、「マチネの終わりに」である。

運命的な出会いをした蒔野聡史と小峰洋子は、お互いに愛し合う。
しかし、運命は意外な展開をもたらす。蒔野を慕う三谷早苗という人が、その思いから、二人の運命を違った方向へ進ませてしまう。

ずっと誤解を抱えたまま、進んで行く二人の人生は、再び交わることになる。
それは、とても清々しい終わり方だった。二人のその後は、読者に委ねられてしまった感さえあった。
でも、違っていると思う。

「未来は、過去を変えることができる。」この言葉に、この物語は収束するのではないかと思った。そう、諦めていてはいけない。どんな過去も、未来がその姿を変えるのだから。
(70冊目/2019年)

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