No.1497『このあたりの人たち』川上弘美

No.1497『このあたりの人たち』川上弘美

150ページ弱の本の中に、26の短編が収録されていると思って読んでいたら、これが見事に繋がっていて、この本1冊で一つの物語なんだと思った。
単純な連作短編と言うわけではなく、最初はショートショートを読んでいるような気分だったのに、途中からその広がりと深みに気付いた。

「このあたり」はどこにでもありそうな場所だけど、結構いろんなキャラクターの住人が居て、奇妙な町だったりするのだけど、なぜかほのぼのする幸福感さえ感じる。

僕は短編よりも長編の方が好きなんだけど、読み終えてみて、これはとても面白い物語だと思った。やはり、この本は短編ではないのだと思った。
(13冊目/2020年)

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