この本が単行本で書店に並んでいた時から、少々気になっていた。
「どんな人にどんな基準で、どんな本をすすめまくったんだろう」と気になっていたし、「どんな本」がおすすめなんだろうということが特に気になった。
僕の興味はどちらかと言うと、人との「出会い」よりも、本との「出会い」がどうだったかなんだけど、実際に読んでみたら違っていた。
どちらかと言うと、人との「出会い」を書いている本で、本そのもののことには簡単に触れているだけだ。こういう人にはこういう本という基準のようなものにも触れてはいるけれど、あまり詳細な記述はない。
確かに面白い試みで、誰もやらないようなことなんだろうけど、正直なところ途中で飽きてくる。想像できないくらいの「出会い」があるかと言うと、第三者的に見れば、そんなに特別でない気がしてしまう。興味がないと言った方が良いだろうか。
唯一ほっとしたのは、著者が転職に成功したところだろうか。いわゆるハッピーエンドだったことには、ほっとした感じだった。
(22冊目/2020年)