滅多に詩集は読まないのですが、この詩集は「空の下」という大好きな詩を読みたくて、買いました。中古しか無かったので、Amazonで中古本を買いました。
なぜ、「空の下」と出会ったかは、今となってははっきりは覚えていないのです。
長田弘さんは、2015年5月3日に胆管癌で亡くなりました。僕が出会ったのは、その後のことです。
この本を買ったのも、2016年のことなので、そうなんです。
良いなと思った詩「空の下」が収録されているこの詩集は、当時Amazonで検索したら、新しい本は無くて、中古しかありませんでした。今はあったりします。
なぜ、長田弘さんの詩が良いなと思ったのでしょう。
多分、やさしい言葉遣いと、取っつきやすさなんだと思います。
読んでみて、即難解だと思える詩は、あまり読みたいと思いません。
そして、余韻が大切なんです。最後のフレーズが大切なんです。
「空の下」の最後の数行は、こんな感じです。
この世はうつくしいと言えないかもしれない。
幼いときは、しかしわからなかった。
この世には、独りでいることができて、
初めてできることがある。ひとは
祈ることができるのだ。
(42冊目/2020年)