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No.1545『総理の夫』原田マハ

No.1545『総理の夫』原田マハ

本を買ったら、その日か翌日くらいに本の写真を撮っておくことにしています。撮った写真をアルバムに保管しておき、積読本を把握できるようにしています。読み終えたら、ブログにレビューを書き、写真を削除します。
この本の写真は、2017年3月に撮ったものでした。実に買ってから3年4か月以上経っていることになります。ちなみにこの本が文庫本として出版されたのは、2016年12月です。単行本は、もっと前と言うことになります。

東日本大震災は、もっと前ですが、それ以降の政治的背景がこの本の物語のベースになっていると思われます。
読んでいて、感じたことは、実は今もその頃と政治の世界は全然変わっていないことです。
この本の総理大臣、日本初の女性総理大臣という設定ですが、彼女が掲げるマニュフェストには、消費税増税と原発廃止、女性や高齢者の働きやすい社会が掲げられています。

現実を見てみると、消費税は増税されました。しかし、増税分が何に使われているかは、個人的に良く分からないと思っています。
新型コロナウイルス感染対策に税金を投下するのは、当然のことだと思います。
しかし、何だか国民が要らないと思っている布マスクの配布とか、感染拡大時期にあって実施しているGO TOキャンペーンとか、中抜きじゃないかと思われるコロナ関連委託事業費とか、この国はどんどん変な方向へ向かっているんじゃないかと思ってしまう現実です。
この本の総理が、変えようとしている政治とぴったりはまっていて、何だかとてもリアルな感覚で物語を読み進めました。

あくまでもフィクションですから、こういう総理のモデルがどこかに居るとは限りません。
こういう総理が出て来てくれることを、個人的には願いたい気がします。

小説自体は、そういう意味では、現実離れしているわけなんですが、とても面白く読むことができました。
特にちょっと天然な夫の日記形式で進んで行くのが、今までに無かった新鮮さを感じました。
原田マハさんの小説には、絵画や画家関連の小説と、格好良い女性を主人公としたものがあると思います。この本は後者なわけですが、その夫目線で物語が進むところが、他には無かったと思います。

新型コロナウィルスで、世の中は変わろうとしています。
もしかすると、今が世の中を変えて行くチャンスなのかも知れません。
こういう時代に更に先を読んだ、次の世代のための政治を実行してくれる総理が現れると良いなと、つくづく思いました。
(61冊目/2020年)

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